デジタルマーケティング

マーケティング手法の選択の上手さ「ダニエル・ウェリントン」

有名人をアンバサダーに任命、契約を結びPRしてもらう。これが腕時計のジャンルでよく用いられるアンバサダー商法です。本田圭佑やネイマールを起用した「ガガミラノ」が成功を納めたことが思い出されます。一方で時計では珍しい、インフルエンサーマーケティングを実施して、大成功を納めたブランドと言えば「ダニエル・ウェリントン」。2011年のデビュー以来たった2年間で、1億5,000万本を売り上げたという大ヒットブランドです。

インフルエンサーに時計を送付する手法

シンプルでクラシカルな外観を持つファッション時計がダニエル・ウェリントン。街中でも最もよく見かける時計ブランドの一つになりました。ドラマで有名女優が着用していたのがブレイクのきっかけとされていますが、並行して進められていたのが、インスタグラムなどSNSを使ったマーケティング。多くのフォロワーを持つインフルエンサーに時計を送付、写真と記事を投稿してもらうことで、認知度と人気をあげていったのです。

その様子はまるで、プチアンバサダーを数多く任命しているかのよう。インスタグラムで「#ダニエルウエリントン」のハッシュタグがついている記事は現在24万件以上、「#danielwellington」になると実に215万件以上。その多くに、直営のオンラインショップで割引が受けられるクーポンコードも記載されています。

謎の多いダニエル・ウェリントンの実態

このマーケティング手法は、2011年のブランド誕生のころから有名ブロガーを対象として用いられていました。結果、日本上陸の2014年の時点で販売されている国は25カ国、取扱店舗は950にまで拡大していました。そして日本でも大ヒット、以来5年が経過していますから、売上もさらに拡大していることでしょう。

ただ、どうしても感じるのがダニエル・ウェリントンというブランドの得体の知れなさ。創業者のフィリップ・タンサイダーなる人物の露出はほとんどありませんし、公式サイトのブランド誕生のストーリーも何だか眉唾、発売から2年で1億5,000万本を売り上げたという実績も、あのカシオ「Gショック」ですら、売上累計1億本を突破するのに30年かかったことから考えると、何とも……なのです。

まとめ

ダニエル・ウェリントンが成功を収めたインフルエンサーマーケティングの手法は、全てのブランドにおいて有効だとは思えません。しかし、当たり障りのないデザインを持つ、1本2万円のファッション時計というジャンルにおいては大正解。得体が知れないというブランドイメージについても、ファッション時計なら何ら問題はないのでしょう。大切なのは商品とマーケティング手法のマッチング、なのですね。

執筆者 gisinosuke

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