現在のマーケティングでは「モバイルファースト」がさかんに叫ばれています。スマートフォンの普及には目を見張るものがありますが、モバイルだけに焦点を当てたマーケティングは、果たして万能なのでしょうか。Smart Insightsからお伝えします。
消費者がサイト訪問に使うデバイス
スマートフォンの使用はソーシャルメディア、メッセージング、ニュースやゴシップなどでは圧倒的に人気があります。しかし欧米市場の消費者は、製品レビューや購入判断では、デスクトップやタブレットなどのデバイスを多く使っています。画面が大きいことで、製品の詳細をよりよくチェックできるからでしょう。
このチャートからもわかるように、大多数の消費者は単なる「モバイルファースト」ではありません。コンバージョン率を見ると、これは小売り分野でモバイルのコンバージョン率が大幅に低い理由、そしてスマートフォンとデスクトップ間の内わけがほぼ等しい理由を説明しています。複数デバイス間のマルチプラットフォームに焦点を当てたマーケティング戦略が必要なのもこのためです。
産業別サイト訪問に使われるデバイス
以下の Adobeデジタルインデックスでも、すべての産業を通じて、サイト訪問の半数以上がデスクトップから行われていることがわかります。
このように、デスクトップからのサイト訪問が依然として多いため、レスポンシブなウェブデザインを使用してサイトを設計するときは、デスクトップ体験が低下しないよう、レイアウトやコンテンツが デスクトップ、タブレット、スマートフォン画面の寸法に合わせて調整された アダプティブウェブデザインを使用するようにしましょう。
参照元: Smart Insights
執筆者: シャヴィット・コハヴ