マーケティング全般

実店舗の例から学ぶマーケティングレッスン

近年のオンラインショップの浸透には著しいものがありますが、伝統的な実店舗の小売業から学べることは、まだまだたくさんあります。

見られるだけでは売れない

実店舗の小売店とオンラインショップとを比べたとき、実店舗の利点の一つは、買い物客が商品を手に取ってその素材を確かめることができることです。しかし実店舗でも商品が買い物客の目に触れるだけでは、まだ売れるとは限りません。実際に商品を見るだけなら、オンラインショップでも個人的に商品を見ることはできます。かなり複雑な製品でも情報が詳しく掲載されていたり、チャット機能で質疑応答することもできるのです。

ある靴屋さんの例

こんな例があります。新規開店の靴屋の店頭で冬のブーツが売り出されました。これらのブーツはVibram Arctic Grip(イタリアの靴底メーカーVibramの北極グリップ)という靴底をもつことを特徴としています。これは湿った滑りやすい氷にくっつく、新しい設計の靴底です。

Vibram社はトレードショーで大きな氷を用意し、人々にこの靴底が滑らないことを試させるデモンストレーションを行っています。ナイキの靴底にArctic Gripを縛り付けて、氷の上を歩いてもらうのです。片足に自分の靴を履き、もう一方の足にArctic Gripを履いて氷に乗れば、この靴底の効果ははっきり体験できます。

しかし店内に並んだこれらの最高級の靴底を備えた冬用ブーツは、買い物客の目にかなり高価に映ります。買い物客が「なぜこんなに高いの?」と尋ねたとき、デモンストレーションのビデオを見せられると、この靴が本当に滑らないことがわかります。すると、高いと思ったものにもそれだけの価値があることがわかるのです。

違いを作り出すもの

違いは、個人的に商品を見られることではなく、その商品の特別さを説明してもらうところに生まれます。オンラインコマースの機会もここにあります。オンラインショップでは、Arctic Gripのビデオをサイトに含めることができます。それが買い物客に商品の価値を見せてくれるのです。オンラインビジネスは、買い物客が靴屋の店頭を訪れて見つけられる情報よりも、ずっと多くの情報を提供することができる機会をもっているのです。

参照元:  Practical Ecommerce
執筆者:  シャヴィット・コハヴ

 

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