マーケティング全般

ブランドへの忠誠心は死にかけているのか

一昔前まで「朝食のパンはこのメーカー」、「靴はこのブランド」と決めていた消費者が多くいました。今日そのようなお気に入りのブレンドへの忠誠心は、消費者の間から消えてしまったのでしょうか。米国では、一般家庭用品ブランドの90%が特定の低成長カテゴリーで市場シェアを失っていると言われます。米国のビジネス誌Forbes がブランド忠誠心の変遷を取り上げています。

ブランドへの忠誠心が薄れる理由

ブランドへの忠誠心が薄れている理由には、インターネットの普及で、消費者が世界中のブランドにアクセスできるようになったことがあります。今までにない量の選択肢と情報の中から、より安く便利な製品を選べるようになったのです。

また労働形態が、一つの企業に一生勤める形から、複数のキャリアを持つ形態へとシフトしていることも、消費者の考え方に影響を与えているようです。米国では消費者が企業をあまり信じなくなってきていると言われています。

2種類のブランド忠誠心

米国人1万4,700人を対象にした最近のFacebookの調査では、77%が同じブランドで買い物をすると答えており、ブランドへの忠誠心は今でも健在であることが示されています。

ただしこの忠誠心には2種類あり、77%のうちの37%はいつも普通に同じブランドで買い物をするのに対して、残りの40%は、値引きなどの追加要素があるに時だけ、同じブランドへ戻るのだそうです。したがって、ブランド側は値引きなどのサービスを加えておけば、77%の顧客は保つことができるということになります。

忠誠心を持つ消費者の年齢分け

このような結果を見た時、この77%の消費者の多くは年齢層の高い人たちだと思われがちです。情報時代に生まれ育ったミレニアルズたちは、ブランドからブランドへ簡単に乗り換えそうに見えます。しかし現実には、ミレニアルズはブランドに非常に忠実な世代なのだそうです。これはどうやらブランドのソーシャルメディア・キャンペーンが功を奏しているようです。

忠誠心はどう開発できるか

消費者は、ブランドとの関係をそう簡単には忘れません。ミレニアルズが忠誠心を持つのも、ブランドとのパーソナルな関係が築けているからです。その同じような関係を他の世代の消費者にも与えることができれば、彼らの忠誠心は強まるはずです。そのためには、顧客と本当の意味での会話を持つことが必要です。彼らのユニークなニーズを理解するように努めましょう。

ブランドが顧客を保持するための手段とて、会員メンバーカードがあります。米国ではこのメンバーカードを作った人の78%が、最終的にはそれを破棄しているそうです。ブランドは、顧客がメンバーカードを維持するに値する特典を考え出さなければなりません。

その他に忠誠心を高める方法として、ブランドコミュニティを創ることが考えられます。オンラインフォーラム、ミートアップ、ブランドと結びついているソーシャルグループなど。これらはブランドが顧客を維持するのに大きく貢献します。

ブランドへの忠誠心は10年前とはたしかに変わっていますが、存在しています。正しい理解とアプローチで望めば、それを育むこともできるのです。

参照元:  Forbes
執筆者:  シャヴィット・コハヴ

 

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