デジタルマーケティング

中国スタートアップ企業のY Closet, 人気インフルエンサーを起用して宣伝

中国で衣類レンタルサービスを行なっている「Y Closet」は驚きのデジタル広告を宣伝したことでWeChatをはじめとしたSNSで大きな注目を集めました。近年シェアリングエコノミーが浸透し自動車や自転車、空いている部屋を貸し出すサービスが人気です。Uber, Mobike, Airbnb, WeWorkはここ数年の間で大きく成長しました。Y Closetのサービスもこのシェアリングエコノミーのひとつで、モノを所有せず複数人で「共有」します。

Y Closetが抱えていた問題

近年衣類をレンタルするサービスを提供している企業はいくつかあります。日本にも同様のサービスがあり、毎月一定額を支払うことによって普段着用する衣類をレンタルすることができます。

Y Closetが抱えていた問題は衛生面です。衣類は人が身につけるものであるため、新規顧客の獲得のためには衛生面で清潔であるということを全面に打ち出す必要がありました。同社はデジタルマーケティングのためにJiang ChaChaというインフルエンサーに目をつけました。

意外なインフルエンサーの選択

ファッションに関するサービスの宣伝であればファッションに精通しているインフルエンサーが起用されると誰もが考えますが、このデジタルマーケティングでは違いました。Jiang ChaChaはファッションのインフルエンサーではなく、人気広告とマーケティングのインフルエンサーです。奇妙な組み合わせに思えるかもしれませんが、Jiang ChaChaの起用は中国の都市部で働く20代の若い女性に好意的に捉えられました。中国の広告企業で働いている女性が主に20代の女性であることも大きな要因でした。

驚きの宣伝内容は瞬く間に大きな話題に

Y Closetの宣伝内容は人々の耳目を集めるのに十分なほどショッキングでした。同社は巨大なクリーニング工場で着用済の衣類が清潔に洗濯されることを強調したかったため、なんとJiang ChaChaに洗濯した水を飲むよう勧めるという動画をデジタルマーケティングに用いました。もちろん、本人の合意のもとです。

Jiang ChaChaは最初洗濯機の中の水を飲むことを拒否しますが、Y Closetが2万元(約34万円)のお金を支払うことを提案するとJianの態度が変わり水を飲むことを了承した、という内容を面白可笑しく宣伝したものですが、人々の注目を大きく集めた要因としていくつかの目を引くタイトルがSNS上で話題となりました。

例えば「ポスト90年世代のインターネットセレブがお金のためにやったことをあなたは信じられないでしょう!」「私たちはインフルエンサーに洗濯機の水を飲ませるために2万元と168時間を費やした?!」といったインパクト性の強いものです。

適切なフォーマッティング、面白いストーリー性

HTML5キャンペーンで作成された主なコンテンツはJiang ChaChaの洗濯工場での体験動画でした。ビデオ全体はポートレート形式で撮影され、モバイルデバイス向けに最適であるだけでなく、Y Closetのターゲット顧客に人気があるソーシャルビデオ共有サイトのDouyinで共有されるのにも最適でした。またこちらのプロモーティングキャンペーンではJiang ChaChaがY Closetとのやりとりを面白おかしく記していることで笑いを誘っています。

このデジタルマーケティングが成功した理由は①起用したインフルエンサーの意外性、②強いストーリー性、③適切なフォーマットによる宣伝の3つであると言えるでしょう。

参照元:Jing Daily

執筆:cassini

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