マーケティング全般

【取材】技術屋に学ぶモノづくりの心!テクノロジーの先にあるもの

マーケティングオートメーションや人工知能を駆使したチャットボット。CRMをはじめとする管理系システムなど近年はITテクノロジーの進化により様々なツールが登場しています。日本各地で開催される産業展のブースを回れば近未来を彷彿とさせる企業自慢の製品が並び、担当者は多彩なプレゼンテーションを披露。しかし、中には革新的な技術であることこそ理解できても実用性についてはイマイチ「?」が浮かんでしまうものも少なくありません。

そこで本日は建築CADソフトやパースレタッチツール開発の特殊な専門技術を生かし、エンドユーザーを視野に入れた住宅会社用プレゼンテーションアプリ「EOPAN」を展開する株式会社イオグランツの山中 健司代表にインタビューを行いました。テーマはテクノロジーを駆使した商品づくりについて。テクノロジーを昇華させ、躍進を続ける技術屋の核心に迫ります。

技術屋にとってのテクノロジーとは

ライター)私自身、IT産業展に取材で伺うのですが、正直なところ実用面に疑問が残る製品が多い印象があります。山中社長はテクノロジーやメーカーについてどのようにお考えですか?

山中氏)そうですね。僕もあるメーカーを見学させてもらったときにいろいろと考えたことがあります。とにかく凄い技術だということは良く理解できました。本当に素晴らしかったです。半面、ではその技術が実際に何に使えるんだろうかというと、答えは・・・。そもそも良いとか悪いとかではなく、それがテクノロジーを追及するメーカーなのだと思います。

ライター)なるほど。ただ以前イオグランツさんの「EOPAN」のプレゼンテーションを聞いた時、業界の人間でない私も「営業マンだけでなくお施主さんも喜ぶだろうな」とBtoB製品にもかかわらずエンドユーザーのことまでイメージできました。他の技術メーカーとイオグランツさんではどのような違いがあるのでしょうか?

山中氏)違いというか、僕たちの場合は『これは絶対喜ばれるでしょ!』と心底思えるものしか作らないスタンスなんです。レストランのシェフが、自分で作って美味しいと思えるものをお客様に提供するのと同じような感じかもしれないですね。

テクノロジーを昇華したプレゼンアプリ「EOPAN」の開発背景

ライター)「EOPAN」はいつ着想に至ったのでしょうか?

山中氏)僕たちは建築CADソフトの会社ですから、住宅会社さんとは常日頃お付き合いがあるんですが、住宅会社さんが良く開催される見学会ってありますよね。特に家の構造を見る構造見学会。それに参加したときに「お施主様には折角の良さが伝わりづらいな」と感じたんです。それで、僕たちの技術でもっと分かりやすく、見学会自体を面白くできないかなと考え始めたところがスタートですね。

ライター)BtoBの製品でありながら、エンドユーザーのイメージが先だったんですね。

山中氏)そうですね。住宅を建てよう、リフォームしようっていうとき、お施主様はまだ出来てもいない『目に見えない未来の成果物』に、何百~何千万というお金を支払うわけですよね。期待もあるけど、不安も計り知れないなと思うんです。

今でこそ「EOPAN」はVR営業ツールとして活用されていますが、最終的にはお施主様がVRでその場で未来の我が家を体験できるようなものにしようと決めていました。

それが、結果的に住宅営業担当者や現場管理者の『伝えたい』という気持ちの後押しをさせてももらえているというか。製品化にあたっても、CAD技術だけでなく360度カメラやVRなど違う分野の技術もミックスできて、僕たちもすごく面白かったですしね。

ライター)構造むき出しのモデルハウスの中でVRゴーグルをかけたら理想の家を体験ができるって画期的ですね。

山中氏)ありがとうございます。『タイムマシーンみたいだね』というコメントを頂いたりしますよ。同じ間取りでインテリアのスタイル違いを確認することもできるので、他にはない面白さがあると思います。今はクラウドの活用で、プレゼンだけじゃなく施工の現場でも利用されていて、『360°ビジュアルコミュニケーション』という新しい世界が広がっています。

テクノロジーの先にあるイオグランツの哲学

ライター)以前のプレゼンテーションを聞いて感じたのですが、イオグランツさんの製品は「ハンドメイドのように愛がこもっている」という印象を受けたのですが、モノづくりにおいてこだわっていることは何でしょうか?

山中氏)そう言ってもらえるとすごく嬉しいです。技術屋のものづくりは、時にはプロダクトアウト寄りになることがありますが、逆に僕たちは『この機能はこんな時便利でしょ?』『こうした方が楽しめるよね!』ということばっかり考えてるんです。そうすると、それを実現する技術や製品を産み出すことの方が大変になってしまうのですが(笑)

ライター)技術屋が技術よりもユーザー視点を優先するって、言葉では簡単ですけどやりきるのは大変ですよね?

山中氏)そうですね。でもそれこそが『技術』だと思うんです。特に昔のCADの業界は顕著でしたね。当時のCADは300万円以上する上にめちゃくちゃ複雑で分かりづらい…僕は会社員時代に営業をしていたんですが、僕自身も「これじゃすぐには使えないだろうな」と思ってましたしね。

ライター)300万!とても高価だったんですね。しかも使いづらいとは…営業が大変そうですね。

山中氏)そうなんです。だから当時の営業はみんな、売った後は逃げ腰。だけど『逃げなくていいじゃないか』って思うんですよ。難しい機械だったら、時間がかかっても使えるようになるまでサポートすればいいんです。僕は営業しながらアフターサポート、コールセンターまで何でもやりましたし、充実していました。ただ、寝る間もないほど忙しかったですけどね(笑)

ライター)なるほど。ではやはり当時の大変な経験が今のモノづくりの姿勢に生きているということでしょうか?

山中氏)そうですね。300万円のCADを買ったのに使えないなんてそんな世知辛い話はないでしょう?だからせっかく作るなら、とにかく喜んで使ってほしいし、徹底的に使いやすいものを目指して作る。
それでも困っちゃうときにはしっかりサポートする。『この商品を家族が使うとしたら』って考えたら、色んなアイデアが湧いてくるんです。そういうアキンドとしての心構えというか、倫理観や哲学みたいなものが、イオグランツの根っこにはありますね。僕たちの商品に触れる皆さんが、とにかく楽しい気持ちになってくれたら、喜んでくれたら、技術屋として本当に嬉しいです。

ライター)そうなんですね、ITを活用したシステムやツールは高価ですからそういう客商売としての心構えを根本に持っている会社というのはお客さんとしても安心できそうですよね。貴重なお話、ありがとうございました。

まとめ

近年はテクノロジーの進化によって便利なシステムやツールが多数登場しています。ユーザーとしてシステムやツールを選ぶ際は、機能や価格などの表面的な情報だけでなくメーカーのモノづくりに対する考え方や姿勢についても知っておきたいところですね。

取材協力:株式会社イオグランツ
執筆:マーケティングワールド編集部

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